Windows Server 2008 R2 Standard のCoreインストール

構成

OS Windows Server 2008 R2 Standard
(Coreインストール)
PC Dell PowerEdge 830 (RAM: 2.5GB)
機能 ドメインコントローラ (FSMO)
DNS (プライマリ)
WINS
共有ファイルサーバ (DFS)

インストール

とにかくインストール。OSのエディションを選択するところ以外、特に悩むことはない。

セットアップ

(2011.3.10追記) 下にいろいろ書いたが、R2からは "sconfig.cmd" という初期構成を設定できるプログラムが導入されている。CUIながら、ある程度は簡単に管理できるようだ。

コンピュータ名の変更
> netdom renamecomputer <現在のコンピュータ名> /NewName:<新しいコンピュータ名>
ネットワーク設定

次のように設定する。

IPアドレス 192.168.0.1
サブネットマスク 255.255.255.0
DNS 192.168.0.17、192.168.0.18
ゲートウェイ 192.168.0.254

1. 次のコマンドで設定するLANアダプタのインデックス (Idx) を確認。

> netsh interface ipv4 show interface

2. 次のコマンドでIPアドレスサブネットマスク、デフォルトゲートウエイを設定。

> netsh interface ipv4 set address name="<Idx>" source=static address=<IPアドレス> mask=<サブネットマスク> gateway=<デフォルトゲートウエイ>

3. 次のコマンドでDNSサーバを設定。最初の登録はDNSインデックスを1に、2代目以降は1ずつ増やしていく。

> netsh interface ipv4 add dnsserver name="<Idx>" address=<DNSサーバアドレス> index=<DNSインデックス>
サーバ管理ツールRSATの準備

Windows Server 2008/R2を管理するため、サーバ管理ツール Remote Server Administration Tools (RSAT) を準備する。
まずは、Server Coreのファイアウォームがリモート管理関連通信をブロックしているので、解除する必要がある。

> netsh advfirewall set currentprofile settings remotemanagement enable

なお、禁止するには最後の「enable」を「disable」にする。セキュリティ上は禁止状態に戻す方が良い。

> netsh advfirewall set currentprofile settings remotemanagement disable

次の場所からダウンロードし、インストールを行う。

OS 入手先
Windows Vista (32bit) Download Windows Vista 用 Microsoft リモート サーバー管理ツール from Official Microsoft Download Center
Windows Vista (64bit) Download Windows Vista for x64-based Systems 用 Microsoft リモート サーバー管理ツール from Official Microsoft Download Center
Windows 7 (32、64bit) Download Windows 7 Service Pack 1 (SP1) 用のリモート サーバー管理ツール from Official Microsoft Download Center

インストールした後、管理対象の機能を選択する。コントロールパネルを開き、[プログラム] - [プログラムと機能] と進む。Windows 7の場合は、左側に [Windows の機能の有効化または無効化] をクリック、Vistaは……知りません。
表示された一覧に [リモートサーバー管理ツール] の中から管理したいものを選択し、[OK] を押す。

リモートデスクトップの許可

何かと不便なので、リモートデスクトップを許可する。

> cscript %windir%system32\SCRegEdit.wsf /ar 0

無効にする場合は、最後の0を1にすれば良い。

> cscript %windir%system32\SCRegEdit.wsf /ar 1
<||
アクセスできない場合がある。この時は、エクスプローラから "\\servername" とするとか、コマンドプロンプトで
>|dos|
> net use * \\<サーバ名>\c$ /u:<ユーザ名>

とかするなりして、一度認証しておくとアクセスできるようになる。

Active Directoryへの参加
> netdom join <コンピュータ名> /domain:<ドメイン名> /userd:<ドメイン名>\<ドメイン参加権のあるユーザ名> /passwordd:*
Active Directoryからの離脱
> netdom remove
ページファイルの設定

今回、必要かどうかは不明だが、余っているHDDをページファイル専用として用意した。

C: 400MB
P: 16,384MB

まず、次のコマンドでシステム ページファイル 管理を無効にする。name=の後は "" を忘れないように……。

> wmic computersystem where name="%computername%" set AutomaticManagedPagefile=False

次のコマンドでC:ドライブのページファイルを400Mに変更する。

> wmic pagefileset set InitialSize=400, MaximumSize=400, Name="C:\\pagefile.sys" 

次のコマンドでP:ドライブのページファイルを作成する。

> wmic pagefileset create InitialSize=16384,MaximumSize=16384, Name="P:\\pagefile.sys"
分散ファイルシステムのセットアップ
  1. 次のコマンドで分散ファイルシステム名前空間サーバ (DFSN-Server) をインストール。
    "dism /online /enable-feature /featurename:DFSN-Server"
  2. 次のコマンドで分散ファイルシステムレプリケーションをインストール。
    "dism /online /enable-feature /featurename:DFSR-Infrastructure-ServerEdition"
  3. 管理ツールから [DFS の管理] を起動する。
  4. [DFS の管理] を右クリックし、[新しい名前空間] を選択する。
  5. 名前空間サーバー」でサーバ名を入れ、[次へ] 進む。
  6. 名前空間の名前と設定」で名前空間の名前を入れ、[次へ] 進む。
    ※必要なら [設定の編集] で共有フォルダのパスやアクセス権を設定する。
    ※共有フォルダのパスが既に存在すると、エラーとなるので無い状態にする。
  7. 名前空間の名前と設定」で [次へ] 進む。
  8. 名前空間の種類」で名前空間の種類を選択し、[次へ] 進む。今回は、[ドメイン ベースの名前空間] を選択した。
  9. 「設定の確認と名前空間の作成」で設定内容を確認し、[作成] する。
Hyper-Vのセットアップ
  1. 次のコマンドでHyper-Vをインストール。
    "dism /online /enable-feature /featurename=Microsoft-Hyper-V"
  2. 再起動が要求されるので、素直に再起動。
Symantec Endpoint Protectionのインストール
  1. うちでは、EPP管理サーバが作成したパッケージを用意している。
    そのためか、VC++ 2005再配布再頒布可能パッケージを最初にインストールする。
    場所は、\SEPWin64\x64。ここにある "vcredist_x64.exe" を実行する。
  2. そのあと、EPP管理サーバが作成したパッケージをインストールする。
  3. 因みに、アンインストールするには、次のコマンドを使う。
> wmic product where name="Symantec Endpoint Protection" call uninstall