拠点間の共有ファイルへのアクセスが悲劇的に遅い

症状

Windows 7から他拠点にある共有ファイルへのアクセスが、非常に遅い。ファイルコピーの転送速度は次のような感じである。いろんな影響を受けるので、計測の信頼性は低いが、それでも違いすぎる。速度の単位はKB(キロバイト)/s。

Windows 2008 R2 --> Windows 7 Windows 2003 R2 --> Windows 7 Windows 2008 R2 --> Windows XP
エクスプローラでのコピー 3~14KB/s 80KB/s 2,120KB/s
WebDAV (Windows標準) 計測不能 (*) 未計測 (+) 1,100KB/s
WebDAV (CarotDAV) 計測不能 (*) 未計測 (+) 4,170KB/s
FastCopy 4.8KB/s 未計測(-) 2,531KB/s

(*) 1000KBコピーが10分たっても終了しなかったり、途中で止まったりしたため、計測不能とした。
(+) Windows 2003 R2側にWebDAVを用意していないため、計測しなかった。
(-) いい加減いやになり、計測しなかった。

環境

各拠点のルータ AR450S (アライドテレシス)
OS Windows 7
サーバ Windows 2008 R2、Windows 2003 R2

原因

Vista向けのKBだが、に古いルータだと遅くなると書いてある。(機械翻訳なので英語を見た方が確実です)
で、アライドテレシスのHPで調べたら、AR450SはWindows 7の対応表には掲載されていなかった……

回避方法1

各拠点のAR450Sのファイアウォール ポリシを次のように変えたらうまく行った。
TCP Setup Proxyをdisableからenableに変更。
ただ、デフォルトではenableなので、うちの業者さんが意図的にdisableにしていると思われる。そのため、確認してからでないと設定できない。

回避方法2

Windows 7の受信ウィンドウ自動チューニングレベルとRecieve-Side Scaling 状態を無効 (disable) にする。次のコマンドでできる。

>netsh interface tcp set global autotuninglevel=disabled
>netsh interface tcp set global rss=disabled

元に戻すには

>netsh interface tcp set global autotuninglevel=normal
>netsh interface tcp set global rss=enabled